工房閑話

 

 

自然災害

 

 台風15号は房総半島に、これまでにない甚大な被害をもたらした。
広範囲にわたる長期の停電は、人々を過酷な生活環境に追いやってしまった。温暖化が現実味を帯びてきているが、これまでの経験則が役に立たない時代が到来したようだ。

 

 おびただしい樹木や電柱が倒壊したが、市原市ではゴルフ練習場の鉄柱とネットが倒れ、幸いにも死傷者はでなかったが、下敷きとなった13軒の住宅が激しく損壊した。報道によると、建築基準、メンテナンス等に瑕疵がなければ、自然災害としてゴルフ練習場は、賠償責任は問われない可能性が大きいとのこと。

 

 時を同じくして、東電の経営陣3名の刑事裁判に、地裁から全員に対して無罪判決が出された。あれだけの事故を起こし、誰一人として責任者が存在しないという不思議な結末である。全ては想定外の自然災害に起因するという風にも聞こえる。であれば、今後は国も事業者も説明の仕方を変えるべきだろう。 例えば「原発は安全である。但し、想定を超える自然災害、テロ等に起因する事故による場合はこの限りではない。」はどうだろうか。

 

 アメリカのビザ申請も実に何があるか分からない。100%合格は無い(勿論限りなく100%に近いものはあるが)。従って、リスクを最大限払拭し、100%に近づける準備が肝要で、この前提を伝えることからコンサルテーションが始まる。

     

                              2019年9月20日

 

 

 

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