工房閑話

 

 

 

第51回衆議院議員選挙

 

 2月8日投票の衆院選は、これまでのものとは様相を異にしている。総理は大統領選挙の如く、自身の信任選挙と位置づけ、自民候補も総理人気にあやかろうと自分の名前は控えて、「高市」を前面に出す異様な展開となっている。また各党ともに具体的な政策に乏しく、異口同音に財源不明のまま消費税減税を唱えている。日本国民も舐められたものだと思うが、選挙のプロが票獲得の最上の策と認めているのだろう。選挙のプロは国の行く末というしがらみなど無いのであるから。

 

 世界第二の経済大国と云われた時代があった。一人当たりのGNPで観るとそれほどでもなかったが、とにかく戦後日本人が勤勉に働いた賜物と云える。 しかし、今や、放蕩息子よろしく借金は溜まりに溜まり、先代が築いた資産も食いつぶし尽くしている。ここまで来ると、もはや特効薬など存在せず、国民に耳の痛いことも言わなければならない。安倍一強なら、できるのではと期待したこともあったのだが、案に違い、長期政権ならではの負の資産を、積み上げてしまった。

 

 優勢が伝えられている高市自民は、果たしてそれができるのだろうか。あるいは、安倍政権ですら躊躇した、さらなる深みに踏み込んでいくのだろうか。かつて歴史の授業で習った「我が代表堂々退場す」と云う説明が付された、1932年の国際連盟の総会議場を去る松岡外相の写真が頭をかすめる。

 


 

                            2026年1月31日

 

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