工房閑話

 

 

瀕死の赤信号

 

 赤信号の意気地がなくなってきている。
 かつて、その番人とも言える黄信号は、人々が道を踏み外さないよう警告を発し社会秩序を守ってきたのだが、このところすっかり無視されっぱなしである。社会的責任を負う立場にある者が、いとも簡単に赤信号で交差点に入ってしまう。しかもせいぜいお詫び会見でお構いなし。さらには赤信号侵入自体を認めない剛の者が闊歩する始末である。

 

 官民を問わず、情けない事案の連続で、少なからず我々の感性も麻痺してきているが、最近発覚した中央省庁の障害者雇用に関する不正には、言葉が出ない。果たして行政に対する信頼を回復できるのだろうか。

 

 ビザ審査に於いても、最近「案ずるより産むが易し」の事例をよく耳にする。但し、それは他の申請にも適用される保証とはならない。依然として、厳正な審査が行われている事を示唆するケースも、決して少なくない。

 

 

2018年8月25日


 

 

           

 

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